北海道電子機器の技術力

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研究開発事例

鮭身色判定機

背景

秋鮭は本来「白身」の魚ですが、甲殻類を食べることで赤色を発します。
国産秋鮭の輸出では、身色が赤色に近いほど商品価値が高くなります。
しかし、秋鮭品質の重要な要素である「身色」は魚体を切断して中を見みると一目瞭然ですが、切断したものは当然商品にはなりません。
本研究では、秋鮭の身色を非破壊的に定量的に判定する身色計測装置の製品化への基礎技術を獲得することを目的としました。

北海道電子機器では、基礎研究段階ではノートPCを用いて演算・処理を行っていたシステムを見直し、組込み技術を用いて低コスト化・小型化・信頼性・メンテナンス性向上を実現し、製品化に必要な基礎技術を獲得することを目的に実施しました。

実施内容

プロトタイプ1号機ケース

プロトタイプ2号機ケース

プロトタイプ1号機内部

内部基板
筐体3D構造図
図1.筐体外観図
図2.筐体外観図(上フタなし)
図3.筐体内部
図4.筐体内部(内部ベースなし)
図5.筐体内部(内部電池なし)
(この部品が正面板と一体化となります)
図6.筐体内部(内部電池なし)
図7.基板類
図8.基板類
成果

ハンディ型身色計測装置として製品化する上での、以下のような技術的課題をおおよそ解決することができました。

  • 前システムから1/2の低コスト化
  • 小型化 8.4kg→2.64kg
  • 信頼性・メンテナンス性の向上
  • 起動時間120秒→2秒、計測終了後直ぐに電源OFF可能
  • 電池駆動が可能となり使用時間も2倍程度に

 

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