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システムの具体例

外壁剥離非破壊検査システム

ハードウェア構成
品名台数
ノートパソコン 1
赤外線サーモグラフィーカメラ 1
可視画像カメラ 1
自動旋回台ユニット 1

「外壁剥離非破壊検査システム」は、建物の劣化によって発生する外壁内側の剥離状態を外壁に直接触れることなく、外部から検査を行うシステムです。

従来、建物の壁面内部を検査するためには、壁面自体に何らかの手を加える必要がありました。
しかし使用している建築物に手を加えることは大変難しく、復旧にも費用が掛かります。
大きな建物では外壁面積の広さが、高い建物では高さが検査をさらに難しいものとします。

本システムは外部から「赤外線サーモグラフィーカメラ」による映像を用い、外壁自体に手を加えずに広い範囲の壁面を効率良く検査することができます。


「赤外線サーモグラフィーカメラ」とは、赤外線を用いて温度分布の映像を得ることができる特殊なカメラです。
外部からは同じように見えている壁面も、剥離がある部分は内部に空間があるため壁面に日光が当たることで内部の空気が暖められ、その部分の外壁だけ周辺より高い温度になります。

通常のカメラと「赤外線サーモグラフィーカメラ」を並行に設置して、その映像を同時に撮影して比較することで、実際の外壁のどの部分に剥離があるかを容易に見つけ出すことができます。
また自動旋回台を制御することで、1画面には収まりきらない外壁全体を自動的に複数画像に分けて撮影を行うことができます。
撮影の向きによる映像の歪みもソフトウェアで補正し、複数回に分けて撮影された画像を1つに統合して、その画像から不良箇所をソフトウェアで検出します。

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