今回はインターフェースの話です。
日本語ではインタフェイスやインターフェイスなどとも書かれますが、要するにInterfaceです。
機器の設計(ソフトウェア、ハードウェアに共通)においては、
このインターフェースの部分がとても大事です。
どんなに素晴らしい処理をするものを作ったとしても、
インターフェースに間違いがあれば機器は思った通りの動きをしてくれません。
人間も「コミュニケーション能力」と、よく言われますが、
言葉がわからなければコミュニケーションがとれないのと同じです。
機械は素直で、インターフェースが正しければその通り動いてくれます。
その反面、なにか一つでも間違いがあれば、まったく動いてくれません。
うんともすんとも言わないことがよくあります。
人間なら言葉の全てはわからなくても、単語や身振り手振りから
なんとか伝えたいことを想像してコミュニケーションをとることができます。
要するに融通がきくのですが、機械は全く融通がききません。
こちらのとんちんかんな要求に対して、「間違っているよ!」とやさしく指摘してくれるのは、
相手が高度で完成されたシステムであるか、徳のある人格者だけで、
たいていの場合、なんの反応もなく相手にもしてくれません。
よって、インターフェースの作りが良くないものを作ってしまうと、
技術者は夜な夜な動かない装置とにらめっこし、あれこれいじくってご機嫌を伺い、
奇声を発しながら死んだ魚の目になって間違いを探すことになります。
世の中で最も不毛な時間に思えます。
こういうときは、人間同士のコミュニケーションの方がよっぽど楽だと思うんですが、
人間の場合、勘違いや思い込み、ひどい場合は嫉妬や気まぐれで
意図的にコミュニケーションが取れない場合もあり。。。
悩ましいですね。
そうならないためにも、インターフェースの設計と適度なコミュニケーションは
普段からしっかりと行っておいた方が良いでしょう!
Written by K.Oda
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