社員ブログ

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プログラミング未経験者からの伝言

私がIT業界の説明会や先輩との座談会で必ずする質問は、
「未経験でもやっていけるのか?」
という質問でした。
知らない世界に行ってみたいけど何も知らない人間が飛び込んだらどうなってしまうのかという意図からです。
質問に答えてくれる方はいつも、
「実際に入社後、文系理系の違いを問題に思ったことがない」
「未経験だと最初のうちは勉強することになるが数年したら同じくらいのレベルになる」
ということを口を揃えてお話されます。

でも何も知らない状態の私からすれば、不安が薄まるどころか強まる一方です。
自分で調べたりはしているものの、知らない国にいきなり飛び込もうとしている人間が、
「外国語?意外としゃべれるよ、郷に入っては郷に従えだよ!」
と言われて安心できるでしょうか。
私はできません。(質問に答えてくださった方々を悪く言ってるわけではありません)

そういうことじゃなくて...もっと具体的に...全くの未経験者がプログラミングをはじめると、
どういう感想を持つのか知りたいんです。
やったことがないことは誰でも最初は怖いですし、
何より私自身が就活をしているときに、周りにIT業界に勤めている先輩がいなかったので
そういう感想を知りたかったんです。

そういうわけで、当記事では文系のプログラミング未経験者が、
実際にプログラミングをはじめてみて思ったことを、
難しい言葉を使わずに伝えていけたらなと思います。

誰もが経験している数学で例えると、問題を解くのは解き方を考えて、公式に当てはめて、
料理でいうとレシピ通りになにかを作るイメージだと思います。
一方、プログラミングは知ってる料理方法から好み(求められている機能)に適した料理を試行錯誤しながら、
ほかの人のレシピや、調理法を参考にしながら一から作っていくイメージです。
最初は包丁の持ち方も、いい茹で加減もわからないので、
中途半端だったり、美味しくない料理が出来てしまうことも多いです。
でも、回数を重ねていくと
「あ、これ途中まで前作ったレシピを生かせるぞ!」
と気づいたり、
「こっちの料理方法で作ったらもしかして時短できるのかな?」
と閃いたりするのがプログラミングの面白いところです。

よくプログラミングに向いている人は数学と英語が得意な人だという話を聞きます。
結局、勉強が得意じゃなきゃダメなんじゃないか...!と思うかもしれませんが、
勉強とプログラミングの大きな違いは、わからなくなったらネットに頼れるところです。
受験勉強のように一人で頑張る必要はないですし、
ネットのコードを真似して動かしてみてから理解してもいいんです。(著作権等の問題はありますが)
グーグル先生に教えてもらった小難しい格好いい英単語を、
さも自分が知っているかのように使ってもいいんです。
どうですか、思ったよりもプログラミングへの垣根が低くなってるように感じませんか。

まだ感じていない方のために私の体験談を一つ。
C言語を学びはじめた頃、全く理解ができず、情報学科の友達に#include <stdio.h>ってなんで毎回いるの?
scanfにいる"&"何者?これ何~?!と助けを求めたことがあります。
でも、大体のことは、
「それはコーディングするときに必要なおまじないだよ」
で片づけられました。

プログラミングという科学的でロジカルな世界で、
そんなファンタジーな片づけられ方をするとは...と、最初は驚愕しましたが、
最初はその程度でいいんです。
よくわからないけど、おまじないなんだなと使っていけば力を蓄えた頃に、
その呪文の効果がわかっていくみたいです。
プログラミングができる人は、最初から完璧にこのコードの意味を分かっていて、
全て一から作り上げているのかな...と思っていたのですがそんなことはなく、
最初はみんな見様見真似でおまじないをつかいながら少しずつ成長していくみたいです。
そう考えてみたら自分でもできそうだなと思いませんか。

知らない世界にいる私ですが、毎日頭を悩ませながらもなんとかやっています。
どんな世界でもまずは挨拶から、
"Hello,World"
と画面に表示するところから是非世界に足を踏み入れてみてください。

Written by ss

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