まだ大学生だった、いたいけな頃の私
「基本情報技術者に受かるのって、どのくらいすごいの?」
一足早く社会に出た先輩(若干目が死んでる)
「少なくとも、日曜の9時の試験に間に合ってる」
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まあ、30分までは遅刻できるんですけど。
基本情報技術者試験......。
IT系の入門者にとっては、おそらく一番スタンダードな資格でしょう。
全くの初心者であれば、ITパスポートから挑戦する人もいるかもしれませんね。
しかし、IT王国の入国審査は非常に緩く、「hello,world」とか言っておいたら通してくれます。
そのまま滞在して職を得られるかは神のみぞ知る。
基本情報技術者試験は、IT業界の就職においてどの程度役に立つんでしょうか?
ということを偉そうに語れる立場では全くありません。
私はこの会社しか経験がないし、そもそも取ったのは就職してからでしたしね(※1度落ちてます)。
持っていたからといって、別に崇め奉られることはないというか、
万が一崇め奉られたらレベル1のまま、ひのきの棒とわずかなゴールドを持たされて
敵地に突っ込まれるやつだと思います。
未経験なのに派遣先では、いつのまにかJava歴2年になってるやつだ......!(IT業界への偏見です)
基本情報技術者試験は、企業によっては
「内定をとったら、みなさんに受けてもらいます」
と言われるところもあります。
弊社では、今のところ、「取りたきゃとれば?」みたいな感じです。
これを受けると言ったら、入社前の課題が免除されました(なんと適当な)。
あったら便利、無くて困るかどうか(持ってて当然かどうか)は職場によりけりでしょう。
持ってなくたって優秀な人はたくさんいますし、やっぱり、優秀さの指標にはならないんでしょうね。
せいぜいが印籠じゃなくてお守り、といったところではないでしょうか。
まあ、いいじゃないですか、お守りでも。
履歴書の空欄埋めるの楽しいし、持ってて役に立たないわけじゃないし。
そういう意味なら、ITパスポートもいいよね。
資格を取ると機械的にお給料が上昇する職場というのもありまして、
その場合はもっとダイレクトに役に立つと思います。
先日、同じくIT業界にいる友人とお話しする機会がありました。
友人「基本情報受かった」
私「おお、おめでとう」
友人「午前がぎりぎりだったけど、午後はまあ大丈夫だったよ」
私「どうやったらそうなるんだ!?」
午前なんて、ほとんどリサイクル問題だろ!?むしろ問題は午後のほうでは......!?
私はたいそうショックを受けました。
午後試験、簡単なの!?
友人曰く、「暗記じゃなくて読めばわかるからとっても楽」だそうです。
う、うらやましい......。
この時ばかりは、文系と情報系の落差を強く感じました。
いや......、単なる私の勉強と実力の不足です。
しかし、それが本来の試験のあるべき姿というものでしょう。
知識は暗記するよりも、どうやって使うかのほうが重要です。
文系でも「なれる」、と言ってはおきながらも、
やはり、日々知識が足りないなあと思うことは多くあります。
就職するまで、九九のように「4096」とか「65536」とかすらすら唱える人は、
私の身の回りにはいませんでしたし......。
255がちょっきりした数に思える一般人なんてポケモン廃人くらいだろうに。
いや、それは一般人なのか......?
こういった感覚を身に着けるために、広く浅く勉強する基本情報技術者試験は、
役に立たないわけじゃない、とは思います。
どれがどのくらい役に立つのかは、やっぱり運みたいなところもあると思うんですけどね。
私の場合は、2進数の理解が仕事の役に立ちました。
取らなかった(取れなかった)場合についてひとつ。
IT業界の大体の企業の就活は、結構早いものです。
就職試験は3~4月と5月として......。
基本情報技術者試験は4月と10月に実施されますから......。
「これからどういう勉強をしようと思ってるの?」
「はい、4月に基本情報技術者試験を受けました(これから受ける予定です)」
「就活が落ち着きましたら、10月の秋の試験を受けよう思っています」
これですよ、これ!
持ってない資格を持っていると偽るのはいけないことですが、
「これから取ろうと思っている」と言うのは悪いことじゃありません。
それが会社の意向と合ったものなら、なおさら。
加点にはならないかもしれませんが、これで減点にはならないでしょう、たぶん。
ああ、なんか悪いこと教えている気がする......。
何かあっても責任は取れませんので、あしからず。
Written by Y氏
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