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新米ハードウェア技術者の研修日記(1)

雪、雪、雪...。
春の温かな日差しが迎えてくれるはずでしたが、
入社してから一週間くらい寒い日が続きました。

そんな中、研修を担当する先輩の元気な声が響きわたります。

「おーっと! おーっと!」

実は「auto! auto!」と言っていて、
測定器についての説明を受けているところなのですが、
先輩のエネルギーに溢れる研修を一生懸命うけて、汗だくです。
(というのは冗談で、私は暑がりなんです)

このように研修は楽しく進んでいきます。

入社した一週間は業務に関わるようなことから、パソコンの使い方、
たとえば、OSのインストールなどのパソコンのセットアップまで
丁寧に教えてくれました。

さて、二週間目になると、研修のレベルも上がってきます。
質問をするのですが、

「調べてください」

「調べてください」

というように教科書やネットで調べて分かるようなことは
すぐには教えてくれません。

そこで、先輩と相談しながらネットや教科書を調べていきました。

そうして、装置や部品のデータシートを見る力を養っていき、
用途に応じて適切な選択をするための判断力が少しずつついてきたように思います。

特に、勉強の際は、似た用途の部品同士を比較しながら学んでいく方法が
自分に合っていると感じたので、今はその方法で学んでいます。

ところで、私は大学で理論物理を勉強していました。

しかし、会社に入ってからは理論物理の考え方とは異なる
工業系の考え方に触れるようになりました。

私は、今まで自分が行ってきた学びの形とは異なる
新しい学び方を考えていくことになりました。

そこで、理論物理と工業系との間の違いについて、
今までで感じたことをまとめていきます。

理論物理学では、最初に用語の定義と仮定を揺るぎなく決めて、
そこから理論に法って考えていきます。

つまり、最初に定義を理解してしまえば、それ以降は理論に関する知識を追加することなく、
理論通り自動的に研究できてしまうのです。

一方で、工業系では同じような物理的操作を加え得られる部品や装置が数多あります。
理論系とは違って、数えきれないほどの部品や装置があります。
さらには、次々と新製品も出てきています。

ですから、それらを最初に「全て」を理解してから仕事に取りかかろう、、、
ということはできません。
ましてや、それらの部品を組み合わせて、とある機能をつくりあげていくのですから、
全部理解しよう、というようなことは非常に大変なことです。

それではどのようにすればよいのでしょうか。

今のところ良いと思うのは、それぞれの部品の用途を比較しながら、
データシートに出てくるような基礎的な知識を理解できるようになっていけると良いのではないか、
と感じています。

そうすることで、今後、意図する動作をする装置をコストも考慮にいれながら、
適切に部品を選べるようになっていくのではないかと思っています。

ということで、今は一生懸命基礎的な知識を勉強しています。

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