データロガーの [Hi・Per] シリーズは、各種計測センサーをあらかじめ設定されたインターバル間隔で観測しデータを内部メモリに保存します。
またバッテリー駆動ですから、フィールド対応は勿論のこと演算処理機能を有するので、システム構築等の拡張も可能です。
データ回収は、CFカードとRS232Cパソコン接続による方式の2形態としています。
電圧・ひずみ・温度等のデータを計測し、内蔵メモリに蓄積します。
バッテリー動作による計測が可能です(1時間インターバルで約2ヶ月間動作可能です。但し、使用環境により動作可能期間が変わります)。
また、低温域(-20℃~)での動作も可能です。
本体には液晶表示器とキーボードが内蔵されており、本体操作のみで計測条件の設定や瞬時データの確認を行うことができます。
測定対象 | 直流電圧 熱電対(T、K)(入力端子台にて冷接点補償) 白金測温抵抗体 Pt 100Ω 3線式 ひずみゲージ チャンネル毎に設定可能 雨量パルス(専用入力)1カウント1mmまたは0.5mm |
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測定点数 | 標準10CH (30CHまで内蔵可能:大型ケース最大50CHまで内蔵可能) | |
計測速度 | 0.5秒/CH | |
測定インターバル | 1~59分(1分単位)、1~24時間(1時間単位) | |
時計機能 | 年、月、日、時、分、秒(内蔵リチウム電池によるバックアップ) | |
表示 | 液晶表示器(LCD)20桁×2行 | |
データ記憶容量 | 45,000データ 入力30CHなら1時間インターバルで約2ヶ月間測定可能 |
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インターフェース | RS-232C(EIA-232D)各種コマンドおよびデータの送受信 フラッシュカード(256MB) |
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使用温湿度範囲 | -20~+50℃ 20~80%RH(但し、結露していないことが条件) | |
電源 | バッテリー/外部電源(DC7~15V) | |
外形寸法・重量 | 標準 | (10~30CH)337(W)×330(D)×80(H)mm 約4kg (40CH)337(W)×400(D)×80(H)mm 約5kg (50CH)337(W)×470(D)×80(H)mm 約6kg (バッテリー含まず 突起部含まず) |
測定対象 | 測定範囲 | 分解能 | 精度 | |
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直流電圧 | -10~+10V | 1mV | ±0.1%FS | |
熱電対 | T (CC) | -100~+200℃ | 0.1℃ | ±(0.1%FS+0.5)℃ |
K (CA) | -100~+200℃ | 0.1℃ | ±(0.1%FS+0.5)℃ | |
白金測温抵抗体 | -30~+70℃ | 0.1℃ | ±(0.1%FS+0.3)℃ | |
ひずみ | -15000~+15000μ | 1μ | ±0.1%FS |
種類 | 型式名 | チャンネル数 |
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HP-003B/10 | 10CH | |
HP-003B/20 | 20CH | |
HP-003B/30 | 30CH | |
HP-003B/40 | 40CH | |
HP-003B/50 | 50CH | |
標準付属品 | 専用充電式バッテリー 2組 専用充電器 1台 RSケーブル 1本 Hi・Per Gear For Windows 1式 取扱説明書 1冊 |
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オプション | フラッシュカード(256MB) 2枚ゲージ用入力(10CH分) 1枚ゲージ用入力(10CH分) |
〒064-0914 札幌市中央区南14条西11丁目3番3号
TEL:011-561-5203
FAX:011-551-3114
http://www.sokkisha.co.jp/
「データロガー」とは、時間の経過とともに刻々と変化する事象の収集を行い蓄える装置です。
基本的に解析機能を備えていないことが多く、蓄えた事象(データ)の解析はパソコン等が回収し行います。
「事象」で具体的な例を挙げると自然現象では、温度・湿度・風速・風向・震度・・・身近なものがあります。
時間経過の単位も事象によって異なります。
例えば1時間毎の温度変化を1日分観察したければ、1時間毎に1つのデータを24回測定します。
事象によっては1時間毎ではなく24時間毎に1回の計測を一年間行うという気の長いケースもあるでしょう。
このような低周期の事象を測定するデータロガーは、バッテリー(一次電池)により稼働するケースも珍しくありません。設置される場所に商用電源が用意されているとは限らず、野外の収納箱に設置されるケースも多くあります。このような運用形態に配慮し電池の消耗を押さえるための工夫をしています。
その一例がウェイクアップ測定という方式で、測定を行う時間になるとムクっと起き出しデータを集録して、また眠るというものです。
コンピュータらしからぬ動きですが、バッテリーの消費を押さえる機能として重要です。
ここで紹介した低周期事象のデータロガーの対極として位置するのが、高速な事象向けのデータロガーです。
簡単な比較データは下記のようになります。
大きさ | コスト | 電源 | データ量 | |
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低周期データロガー | 小型 | 低い | 一次電池・二次電池にも対応 | 少ない |
高周期データロガー | 大型 | 高い | 商用電源を前提としている | 多い |
南極の厳しい環境には、本当に優れた機器でなければ対応できません。
その南極での気象データ観測に、弊社が開発した低消費電力型データロガーが使用されました。計測期間は1年間におよびましたが、その間、データロガーは南極の極寒に耐え続け、データを収録し続けました。
私たちが根ざす北海道の風土が極寒に耐えうる機器を生み出す源になりました。
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