社員ブログ

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懸想文(けそうぶみ)(3)

「モチベーション」と「小さな箱」


マネージャーとか経営者と呼ばれる立場にある方は間違いなく、
人との関わりの中で生きていくことになる。
そもそもマネジメントって何かというと「人を使って成果を上げること」なので、
必ずマネージャーは人を使わなければならない。
アドラー(「嫌われる勇気」で有名になった心理学者)によれば、
人の悩みの大半は人間関係によるものらしい。
となれば、マネージャーと呼ばれる人達の悩みは相当なものだろうと。
きっと眠られない日も多いだろうな(そんな時は懸想文(1)をご参考に)。

さて、人を使うにはどうしたら良いのか。
もちろん、ただ使うだけでなく成果も上げなければならない。
マネージャー達は「自分の言った通りに働いて欲しい」とかと考えがち。
でも、重要なことは思い通り働いてもらうことではなく、自分の思った結果を出すように働いてもらうこと。
そもそも、自分の言った通りに動いたからといって、思い通りの結果になるとは限らない。

ちなみに、各個人の成果(働いた結果としてのアウトプットの絶対量)は間違いなく以下のような式

成果 = 『能力』 × 『モチベーション』
※あくまでも絶対量であってそれが良い成果なのか悪い成果なのかは別の話。

となると、少なくとも成果を上げるためには、能力を上げるか、モチベーションを上げなければならない。
能力は会社の研修とか仕事を通した結果で徐々に上げていくしかなく、
マネージャーが今すぐできることはモチベーションを上げること。

そのモチベーションを上げる基本はコミュニケーション、つまりは人間関係。
その際に参考になるのは『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本。
この手の本は沢山ありますが、私が読んだ中では良かった。
この本によれば、「小さな箱」から出た状況で人と接することが重要で、
「小さな箱」に入ったままだと相手の本質的な部分を見落とすようになり、
人に対して誤った見方をしてしまうというようなもの。
特に、「誤った見方を一度してしまうと、相手がそういう人でなければならず、
自分の見方を正当化する事実を探すようになる」というところは、なるほどと感じた。

確かに一度「あの人はそういう人だと」いう見方をしてしまうと、そういう部分だけに目が行って、
他の良い部分に目が行かないようになると感じる。
そうすると、その人の本来の能力とか人間性を見失う感じがする。
詳しくは実際に読んでみることをお勧めするが、実際に箱の外にいる状態を保つことは結構難しい。
経験上、人を見るときに意識して良いところを見るようにすることが必要。
そうすれば良いコミュニケーションができ、モチベーションを上げることもできる。

ただし、きちんと方向を与えないと間違った成果が一杯出てしまうことになるので、
モチベーションと同時に方向性の指示にも気を付けなければならない。
その方向性をどうするかはまた時間があるときに。

ちなみに、会社が倒産の危機にあるとかといった非常事態のときのマネージャーは別。
そういう時は部下のモチベーションではなく、自分のモチベーションを保つことを考えた方が良い。
とにかく自分に与えられた使命を全うできるような精神状態を維持することをお勧めする。

Written by K

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