この業界に身をおいて数十年になるが、その間で転職を2回(つまり、3社経験)した。
それが多いか少ないかは分からないが、振り返って思う事がある。
給与面で不満があって転職したわけではないので、転職するたびに以前よりも給与は下がった。
(もちろん、その後昇給してますけど)
それでも転職して良かったと思う。
それは間違いなく、それまでに身に着けていなかった仕事を強制的にとはいえ、経験して学べたから。
その経験が無ければ独りよがりな技術者になっていた気がする。
※最初の転職の時は自分の技術でどこでも食べていけるんだという間違った考えを持っていた。
(それほど技術力があるわけではなく、自分独りでできることなどたかが知れていたのに)
当然、今の世の中どこの業界も超が何個も付くほどの売り手市場なので、
同じような仕事で給与とか待遇だけを考えて転職する人が結構いるのだろう。
(もちろん、家族の問題とかで仕方なく転職する人もそこそこ居るとは思うが)
もし、目的が報酬面だけだったら、もう一度「転職先では自分は何をするのか」を問い直して欲しい。
転職先でのスキルアップが見えていないのなら、泡沫の喜びや満足で終わる可能性がそれなりに高い。
それならば、一層今の会社で再度話し合ってみることをお勧めする。
間違いなく、今勤めている会社はこれから行こうとしている会社よりもあなたことを知っている。
※ただし、精神的、肉体的に限界の状態ならばすぐ転職した方が良い。
私は、ドラクエ(DQ)やファイナルファンタジー(FF)などのキャラクターの転職システムが
現実の転職にも当てはまると思う。
(最近DQもFFもしていないので違っていたらごめんなさい)
当然と言えば当然なのだが、転職は職を転じることなので職(仕事内容)が変わらなければ、
転職の意味はあまり無い。
つまり、転職の重要ポイントは新たなスキルを見つけ、獲得することで、
同じような仕事をするために転職することは、のちのち振り返った時に後悔を生むことが多い。
それと、転職が職を転じることであるならば、同じ会社の中でもいろいろ転職はできる。
例えば、自分は営業や技術だけをやりたいという人であっても、
営業や技術のマネージャーやプロジェクトリーダーになるとかいうのも立派な転職になる。
そういった選択肢も考えられるのであれば、これも重要な選択肢だ。
いずれにしても、転職する前に給与だけでなく、新たにどんなスキルが身に付くかも考えることをお勧めする。
Written by K
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