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文系から見たソフトウェア開発(3)

床屋で、タクシーで、Facebookのプロフィールで......人はありとあらゆる場面で、
何をやっているのか聞かれます。
奇行をとがめられたのでなければ、職業のことを指します。

小さい頃の「将来の夢」の作文といえば職業だし、
捕まった時にテロップの名前の横に出るのも年齢と職業だし......。
多くの人にとって、自分が何屋さんかというのは、アイデンティティの大きな部分を占めるのでしょうね。

1日のおよそ8時間、人生の3分の1を何に費やし、何で生計を立てているかというのは、
その人の価値観であるともいえます。

というわけで、何屋さんになるのかは重要です。
必須というわけではないけれど、考えておくと幸せになれると思います。
別に考えたからといって必ずしも幸せになれるわけでもありませんが。
この辺が難しいところですね!

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さて、医者といっても内科医・小児科医などの区分があるように、
公務員といっても国家公務員・地方公務員があるように
......さらに言えば公務員の中でも市役所の受付業務から入国警備官などいろいろあるように、
IT系といってもいろいろあります。

ほんとうに、いろいろです。

文理不問、未経験者歓迎とうたわれるIT企業系の就活では、
「本当に未経験でも大丈夫ですか?プログラミング言語を知らなくても大丈夫ですか?」
という質問が飛び交うこともしばしば。

まあ、企業のほうもそう言って募集しているからには、
返ってくる答えはもちろん「大丈夫!」なのですが、
この「大丈夫」の意味は、よくよく考える必要があります。

「入社してから勉強してもらうから大丈夫」なのか
「入社までの半年間で覚えてこい」なのか
はたまた、
「営業に回すからそっちの知識はいらない」なのか
大丈夫にもいろいろあります。

私はといえば、
「ご安心ください、システムエンジニアといっても、コードを書くことは本当に少ないんですよ!」
と言われて、がっかりして志望を変えたりもしました。
そこが一番面白そうなところじゃないか!それがやりたいんだよ、それが!

「やる気さえあれば大丈夫!」というのは間違っていませんが、
顧客に提案して仕事を取ってくるためのやる気と、
顧客の要求を整理して仕様書に起こすやる気と、
席に座ってひたすらプログラミングコードを書くやる気は、
果たして同じ質のものでしょうか。

私は結局、コードが書きたくて北海道電子機器に就職しました。

別に普段から本格的なプログラミングをしていたわけではないんですが、
単に要件定義だけしたり、設計書だけ作ることに特化するよりは、
プログラミングができるほうが楽しそうだなあと思っただけで......。

今考えてみると、ものすごく適当ではあったんですが、
それでも、普通の人よりはこの仕事に向いているはずだとは思っていました。
8時間机の前に座っていても、とりあえず発狂しないみたいだし。

上流工程やら、下流工程やら、呼び方はいろいろありますが、
IT系を志望するときは、まあそれに限らずですが、
どのあたりのお仕事がやりたいのかを考えておくのがおすすめです。

といっても、なかなか難しいですよね......!
私もまた、この会社でいろいろな仕事をやっています。
過去のソフトウェアをリプレースすることもありますし、
1から新しいソフトウェアを作っているときもありますし、
Raspberry Piのセットアップをしたこともありました。

しかし、嬉しいことに、実際にコードを書く日々でもあります!

もし私がもう少しプログラミングに詳しくて、もっとこだわりがあって、
「Java以外は人生じゃない」という信念を持っていたら、
また違うところに就職していたのかもしれませんね。

北海道電子機器にはソフトウェア部門とハードウェア部門、
さらに営業や総務などもありまして、
別の椅子からはまた違う景色がみられるのだろうと思います。

Written by Y氏

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